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仮設足場で使う建枠とは?建枠の基礎知識や注意点をわかりやすく解説

 

建設や塗装工事で欠かせない存在となっているのが、仮設足場です。

作業員は、この仮設足場に乗って工事を行いますから、安全性が欠かせません。

その上で、工期を短縮できるよう、簡易・迅速に組み立て・解体ができる足場が求められます。

そんな仮設足場において、建枠は重要な役割を果たす部材の一つです。

今回は、建枠の基本知識や注意点について、紹介していきます。

 

 

建枠って何?

建枠は仮設足場を組み立てる際に用いる部材の一つです。

枠組足場と呼ばれるタイプの足場では、欠かせません。

枠組み足場は文字通り、金属でできた「枠」状の部材を上下左右に連結し、

組み立てて作るのが特徴です。

この金属の枠が「建枠」と呼ばれています。

建枠は、枠組み足場の中核をなす、主要部分と言えるでしょう。

 

 

建枠の形状や構造

かなり多彩な種類の建枠がありますが、

基本的には金属パイプで作られた、2本足の門のような形状をしています。

金属パイプをΠのような形に接合しますが、鋼とは言え、これだけでは強度が足りません。

このため、パイプ接合部分の角となる部分に、補強が施されています。

この建枠を2つ繋げると、4本足になるので安定して直立させることが可能です。

現場では更に3つ、4つと多数の建枠を一定のスパンで繋ぎ合わせて、

仮設足場を作っていきます。

 

 

建枠を使った枠組み足場の組み立て方

建枠を使った枠組み足場の組み立て方を紹介します。

まず、最初に用意するのが木製の敷板です。

これは地面に並べて使う資材で、この上に建枠を設置する、いわば土台部分です。

もし、敷板を使わないと建枠の足が地面にめり込んでしまいます。

安全に作業するためにも、欠かせない部材です。

敷板の上には、ジャッキベースとジャッキを設置します。

これは足場の高さを調整するための部材です。

これを設置し終えたらいよいよ、建枠を組み立てていきます。

ジャッキに挿入する形で建枠を直立させ、倒れないようにしておくことが肝心です。

次に、もう一つの建枠を同じように立てていきます。

そして、建枠と建枠は、筋交いや単管パイプ、クランプなどを使って連結するのです。

これによって強度と安定性を確保します。

あとは、同じ要領で3つ、4つと建枠を繋げて、

建物外周を覆うように組み立てるのが、基本的な流れです。

このようにして組み立てた建枠の上には、足場板を設置します。

布板などとも呼ばれている部材で、作業員がこの上にのって工事を行うと共に、

高所からの落下物が、低い場所にいるスタッフに当たるのを防ぐ目的もあります。

1層目を作り終えると、次に2層目に入ります。

2層目の建枠を立てるために、ジョイントや連結ピンを使いますが、

基本的な組み立て方は同じ要領です。

上層部分に建枠を立て、それを筋交いで連結し、踏板を載せていきます。

これを繰り返すことで、中高層建物に対応した足場を作ることも可能です。

なお、枠組み足場は色々な部材を取り付けられます。

工事を行いやすいよう、階段を付けたり、梁枠を使って開口部を設けたりするのが一般的です。

また、一定の場合では、脚柱に壁繋ぎや控えを用います。

 

 

建枠を使う意味について

建枠は予め金属パイプが接合された、強度が高い部材です。

このため、単管パイプを使って一から組み立てるよりもスピーディーですし、安定性もあります。

安定してる分、防音シートを付けても、風に煽られて倒壊する危険性を下げられます。

また、くさび緊結式と違って、ハンマーで叩き込まなくても良いため、

騒音が発生しにくいのも特徴でしょう。

一定の作業スペースが確保できるなら、騒音を避けたい場合や足場の安定性を重視する時には、

建枠を使う枠組み足場が有利と言えます。

 

 

通り型や幅の違いなど建枠の種類は多数

建枠は形状やサイズ、利用目的の違いに応じて数十もの種類があると言われています。

足場を組み立てる時には、多数の建枠の中から、最適なものを選ぶことが重要です。

特に規格を間違うと使い物にならないので、注意がかかせません。

種類としては、まず、ミリ規格かインチ規格かによって大別されます。

足場の資材は基本的に、アメリカからやってきたので

インチ規格が採用されているケースも珍しくありません。

しかし、これだと914㎜などの半端な数値になるので、

日本でおなじみのミリ規格も人気が高いです。

ミリ規格だと900mmとキリが良い長さになり、少しだけですが軽量になる分、

運送コストが安いなどのメリットがあります。

一般的に、この両者に互換性はないので、気を付けたい部分です。

次に、形状による種類わけを見ていきましょう。

一般的に良く見られる鳥居型や、シンプルな形状の簡易型、梯子型などがあります。

拡張建枠やブラケット枠なども覚えておきたい資材です。

最後に、建枠のサイズは非常に多彩となっています。

最もスタンダードなサイズが、高さ1700㎜で巾914㎜の建枠です。

高さは同じで、広いタイプだと巾1219㎜、狭いタイプなら巾610㎜の製品もあります。

ミリ規格だと、もう少し小さくなります。

他には、高さを揃えるための、調節枠も重要です。

500mm程度の低い製品などが登場しており、建枠同士の高低差を調整するために使います。

 

 

ローリングタワーにも建枠が使われる

高所作業に適した、移動式の仮設足場がローリングタワーです。

これを組み立てる時にも、建枠が利用されることがあります。

良く使われるのが梯子型の建枠で、文字通り、ハシゴのような形状が特徴です。

 

 

建枠を使う場合の注意点とは

建枠を用いた枠組み足場は強度・安定性に優れています。

ただし、これはあくまでもプロが万全を期して組み立てた場合です。

建枠を使えば簡単に足場が作れるものの、

知識がないと本来の性能や安全性が充分に発揮されません。

実際の作業では水平垂直を何度も確認したり、

落下・転落防止措置のために手摺を使ったりなど、高度な技術と安全知識が求められます。

 

 

まとめ

建枠を使う枠組み足場は、くさび緊結式足場や単管パイプ式足場と違った特徴があるため、

特定の工事現場では欠かせない存在です。特に中高層建物では、出番が多いでしょう。

コストや安全性などからベストな足場のタイプを選ぶことが重要ですから、

工事等で足場が必要になった時は、専門知識があるプロに相談してみましょう。

 

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