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足場にはどんな規格があるの?枠組足場の寸法について解説

 

私たちの住まいには足場の存在が欠かせません。

 

外壁塗装や公共建築など、あらゆる現場で活躍する足場ですが、
色んな種類の現場に適応するために枠組にはいくつかの規格が設けられています。

 

今回の記事では枠組足場の規格に注目し、足場の在り方について解説していきます。
ユニークな足場について注目してくださいね。

 

枠組足場とはどんなもの?

まず足場に関しての規格に触れていく前に、「枠組足場」とはどのようなものか詳しく解説します。

 

枠組足場とは、建築現場で大活躍している足場のことで、
鋼管をベースに筋交や足場板などを組み合わせながら構築していく足場のことです。

 

一般住宅の建設現場等で見かける足場のこと、と思っていただいても問題はありません。

 

枠組足場の歴史は古く、日本では戦後にアメリカを経由して入ってきたものです。
鋼管は柔軟性がなく、「しなる」素材ではないため安定しています。

 

板があるため作業効率も高く、高所作業に耐えうるだけの耐久性もあります。
男性の職人たちが多い足場の現場では体重や資材が足場板に負荷としてかかります。

 

そのため耐久性は何に置いても優先されるべきであり、現在の足場のメインは腐ってしまう木材ではなく鋼管です。
その他の枠組足場の資材には、軽くて丈夫なアルミも多用されています。

 

枠組足場には規格がある?

足場が必要となる現場は多数あるため、毎日いろんな場所で枠組足場が組立されていますが、
サイズの規格は1種類ではありません。実は枠組足場には2つの種類があるのです。

 

インチ規格とは

インチ規格とは足場のサイズ規格がインチで表示されています。

 

枠組足場の歴史の背景には戦後のアメリカからの足場資材の導入がある、と述べましたが
寸法がインチによる規格となっているのはこの名残なのです。

 

現在の日本においては距離や長さの表示は基本的にmや㎜表示なので、
インチによる寸法の測り方には慣れない方も多いのではないでしょうか。

 

普段触れるもののサイズはインチで表示されていませんよね。

 

実際にインチ規格は㎜の表示に測り直してから使う職人も多く、
現場でのサイズ確認にはミスがないように注意が必要です。

 

メーター規格とは

mや㎜表示がメインの日本において、インチ規格に不便さを感じる人が多く登場したのがメーター規格です。
メーター規格とはインチ表示ではない方法で作られている足場の規格です。

 

しかし現在も先に先行する形で日本の建築現場に浸透したインチ規格が仮設の現場で主流であるため、
メーター規格はまだまだ後発と言えます。

 

とはいえ、使いやすい表示であることからメーター規格で統一して導入している足場業者もおり、
運用のコストパフォーマンスの良さから今後も仮設の際に一定の需要はあると思われます。

 

しかしサイズ表示はインチに慣れている足場業者が多いので、互換性のないメーター規格は弱いという側面は否めません。
インチとメーターでは寸法が異なるので併せて使うことが困難なのです。

 

並べてみると大きさや長さに明確な違いがあります。
しかし、主流とは言ってもインチ規格は寸法の際に慣れておかないと誤差が生じやすいので、
足場職人を目指す場合にはまずこうした細やかな寸法の違いに感覚として慣れていく必要があるでしょう。

 

仮説の現場をこなしながらマスターすべき事案です。
職人として駆け出しの皆さんは、寸法の表示に関する勉強を重ねている印象があります。

 

各足場資材メーカーのサイトを覗いてみると、インチとメーターのサイズによって明確に分けられているので、
混乱しないように参照しましょう。

 

寸法以外にも足場の資材には紛らわしさがある

足場の規格に関してはインチとメーターの2つの規格があると解説しましたが、
足場の資材に関する難解さは寸法や規格だけに留まりません。

 

実は足場に関しては足場板とアンチが異なるなど、似て非なる資材もたくさんあるのです。

 

足場板とはどんな資材か

足場板とはよく作業床・作業板として愛用されている資材の一つで、仮設時に無くてはならないものです。
高所作業中に職人たちがテキパキと往来するための場所で、スチールやアルミなど丈夫な素材で作られています。

 

アンチとはどんな資材か

アンチはよく足場板と混乱されがちなのですが、踏板などとも呼ばれています。

 

こちらもアルミなどが主流の素材です。アンチも床部分となる場所に敷かれている足場板の形状ですが、
フックが付いており引っ掛けることができます。

 

水平方向に板を敷いていくことができることや、穴あきで滑りにくい形状から足場板とは異なるものです。
突起部分があり滑り止めの効果があるので、仮設現場で多く愛用されています。厳密には踏板と分けることもあります。

 

踏板とはメッシュの素材でできており、アンチと同様にフックがついている資材です。
このように一見同じに見える足場向けの板も、実は種類があり機能性が異なっています。

 

足場板やアンチにもインチとメーター規格がある

さてここで、冒頭から解説してきたところに戻りますが、足場板やアンチと呼ばれる作業板に関しても、
インチ規格とメーター規格があります。足場板のサイズは作業スペースの大きさに直結しており、
近年は改正労働安全衛生規則により50センチサイズが推奨されつつあります。

 

しかし、足場は作業のしやすさも大切ですから限られたスペースの中で作業をせざるを得ない時もあります。

 

建物と建物の狭間で限られた大きさの仮設しか組めない場合にはどうしても足場板やアンチも40センチの幅が採用されています。
日本の狭い土地の事情に合わせた足場運営が必要である以上、仮設できるサイズ感にも限りがあります。

 

インチやメーター問わず、許される範囲を活かして足場を組み立てることも職人に求められるスキルです。

 

規格によって重さも異なるため注意が必要

長さに注目が集まりがちなインチとメーターの規格の違いですが、長さが異なるということは
「重さ」も異なることを覚えておく必要があります。

 

例として先にご紹介した資材の中で、アンチは板が大きければ大きいほど重くなり、
組み立てる際にパワーが必要になります。

 

1枚当たり規格によって10キロ以上の違いがあるため、
現場に適したアンチ選びをする際には規格にもこだわる必要があります。

 

重いアンチを運ぶこともリスクのある作業のため、どの程度の重量が望ましいのか、
どのサイズを採用することが現場のベストなのか、寸法だけではなく重さも踏まえてしっかりと資材を選びましょう。

 

特にインチとメーターを併用して保管している業者の場合は
混同しないように厳重にサイズを分けて足場の施工に臨む必要があります。

 

まとめ

この記事では足場の規格や寸法の違いに着目して詳しく解説しました。

 

寸法が違えば重量も変わる資材のため、安全な足場管理には規格によるサイズの違いをしっかりと頭に入れておく必要があります。
最初の頃は慣れないインチですが、現場の主流である以上サイズ感や特色を覚え、

スムーズな足場の施工や運用を行えるようにしましょう。

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