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足場作業主任者とはいったいどのような仕事?足場の特別教育との違い

 

建設現場で重要な役割を担う足場は、高所作業を要するため、教育や資格の制度が国によって整備されています。足場作業主任者とは、足場関係の資格の1つです。

 

数ある資格のなかで、いったいどのような仕事なのでしょうか。この記事では足場のベストパートナーである作業主任者について、特別教育との違いにも触れながら解説します。

 

足場のベストパートナー・作業主任者とは

足場は建物への塗装などの工事の際に欠かせないものですが、高所作業が必須のため、危険と隣り合わせです。実際に足場から資材が落下してしまったり、墜落してしまったりと労災事故も発生しています。

 

そのため、足場にはさまざまな教育や資格制度が導入されています。そのなかの1つが、足場作業主任者です。正式名称は「足場組立て等作業主任者」といいます。

 

足場組立て等作業主任者は、足場の組立現場において、安全な作業を確保するために必要な管理や指導を行う役割を担っています。技能講習を経てから修了試験をクリアすれば資格が得られます。

 

足場組立て等作業主任者は現場で直接指揮をとる必要があり、監督の立場に該当します。足場の事業者は作業主任者を現場ごとに選任し、作業の監督役として従事させる必要があります。

 

つまり、現場に欠かせない役割なのです。選任は労働安全衛生法によって定められており、義務付けられているものです。

 

特別教育との違い

類似している資格として紹介されるのが、「特別教育」です。では、足場組立て等作業主任者は特別教育とどのように異なっているのでしょうか。

 

特別教育とは、正式には「足場の組立て等特別教育」といいます。これは足場の初心者向けに開講されている講習の1つで、受講は法律で義務付けられています。

 

足場作業に参加する以上は、特別教育を受講してから作業に関わる必要があります。未受講では組立などの作業に従事できません。

 

・役割の違い
足場特別教育は、足場の設置や点検作業を行う作業員に必要な教育であり、足場組立て等作業主任者は、安全な作業を確保するための監督役です。つまり、特別教育より上位にあたる資格が作業主任者です。

 

足場特別教育だけの受講では作業主任者にはなれないため、あくまでも監督の指揮の下で作業に従事する役目を担います。作業主任者を取得している場合は特別教育を受講する必要がありません。

 

足場特別教育と足場組立て等作業主任者は、足場に携わる作業者としての共通点はあるものの、その役割や責任、立場は異なります。

 

足場組立て等作業主任者に求められているものとは

足場組立て等作業主任者は技能講習や修了試験を経なければ得られない資格です。

 

では、足場組立て等作業主任者には、いったいどのようなものが求められているでしょうか。業務内容を細かく解説します。

 

足場のチームリーダー

足場組立て等作業主任者として活躍するためには、一定の実務が必要です。その理由は、チームリーダーとしての責務を果たすためです。実務経験は必須で、ある程度の技能を身につけたうえで現場を取りまとめる能力が必要です。

 

足場の組立や解体といった作業は、常に危険と隣り合わせになります。特に避けたい事故は作業者の墜落です。高所から墜落してしまったら重大な労災事故となり、人命に大きく影響します。

 

そこで、危機管理の陣頭指揮をとるチームリーダーが必要です。足場組立て等作業主任者は足場のチームリーダーとして、危機管理を行い、適切な作業日程をこなすために奮闘します。

 

労働安全衛生法を熟知し、法律で定められた項目をしっかりとクリアすることも求められています。

 

残念ですが作業者のなかには熟練したがゆえに、装備を怠ってしまい、工程を守らない方もいます。また、実務経験が乏しいため、作業をどのように行うべきか迷う方もいます。

 

作業主任者は現場の作業者に目を配りながら、ミスが起きないようにチームをまとめています。

 

足場における事故例を紹介

足場作業には、さまざまな資格が導入されています。その背景には、今日に至るまで足場では大きな事故が何度も起きてきた経緯があるからです。具体的に足場には、どういった危険が伴うのでしょうか。

 

この章では足場の事故例を紹介します。

 

墜落に関する事故

足場で最も多く発生している事故は墜落です。墜落とは足場の組立や解体などの作業時に、作業員が落下してしまう事故を意味します。ヘルメットを着用していても、足場から落ちて死亡してしまった事例もあります。

 

原因の多くは安全帯の未装着や、強風時の無理な作業です。こうしたトラブルを避けるためにも、足場組立て等作業主任者が適切に管理を行う必要があるのです。

 

組立や解体時の倒壊

非常に細やかな部材を組み立てることで、1つの大きな足場ができ上がります。施工中には自然災害はもちろんのこと、作業のミスによって倒壊が起きる事故も発生しています。

 

作業床が抜けてしまったり、資材が落下したりする事故も発生しています。倒壊事故は作業員の死亡事故につながっている事案があるほか、近隣の建物にトラブルを起こしてしまった事例も存在しています。

 

足場における事故発生を防ぐための秘訣はある?

足場の事故を少しでも減らすために、資格や技能講習などの整備が進められていますが、深刻な被害はいまだにゼロではありません。特に墜落に関する事故は1件でも発生すると、ケガや死亡につながってしまうため、深刻な事態を招きます。

 

では、足場の事故を防ぐための秘訣はあるのでしょうか。事故を防ぐためには2つのポイントがあります。まず1つ目は特別教育の徹底です。足場をはじめとする工事現場は若手の作業員も多く、10代から活躍するスタッフもいます。

 

しかし、足場の従事には特別教育を経ている必要があります。「ちょっと手伝って」という一言が大きなトラブルにつながりかねません。しっかりと資格制度をクリアしたうえで、安全な現場運営を行いましょう。

 

2つ目は、事業者意識の向上です。足場の現場は作業主任者を配置したうえで安全に運営する義務があります。だからといって、現場の作業員や作業主任者任せにせず、保険への加入や定期的な指導も事業者自身が欠かさないようにしましょう。

 

まとめ

この記事では、足場の作業主任者について特別教育と比較しながら詳しく解説を行いました。足場は危険な作業が多いですが、しっかりと管理すれば安全に終えられます。

 

作業主任者は、常に現場の監督者として安全管理を徹底し、無理のない工事を遂行していきましょう。現場のルールだけではなく法律も順守しながら、事故のない足場設営を実施することが大切です。

 

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