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足場はどうやって固定しているの?安全な組立のコツとは?

 

足場は高所作業を適切にこなす必要があり、極めて頑丈に、そして安全に組立を行う必要があります。

しかし、足場は常に硬くて平らな場所に組立ができるわけではありません。

 

では、足場はどうやって固定しているのでしょうか。

この記事では安全な組立のコツについて解説しますので、ぜひご一読ください。

 

足場はいきなり組立しない!まずは現地調査から

冒頭に申し上げたように、足場は、常に安全で硬質な地面に組立てができるわけではありません。

足場の施工が決定するとまずは現地調査を行い、地盤や建物の立地状況などを適切に分析する義務があります。

 

隣接する建物との距離、道路との距離も計測し、場合によっては道路を占有する必要があるため許可を求める準備も行います。

 

現地調査ではいろいろな調査を行います。足場を組み立てる場合には、資材の搬入などのスペースを確保する必要があるため、車両の出入りがどの程度まで可能なのかも含めて多角的に調査します。

 

その後、計画図を作成します。足場は常に均一な形状で組み立てるわけではなく、建物に沿うようにして設計する必要があるからです。

設計図の段階になると、どのぐらいの資材数が必要になるのか、組立の工程はどのようにするべきなのかも含めて算出できます。

 

足場はいきなり組立の作業を開始するのではなく、工事の前には緻密な調査や設計の段階があるのです。

 

足場の固定はどうやってするの?

足場は作業者が資材を運び、塗装の作業などに従事するための場所であり安全性が極めて大切です。

風で倒壊してしまったり、途中で重みに耐えられなくなり壊れてしまったら、作業者は落下して大きな事故となってしまいます。

 

また、倒壊は隣接する建物などにも大きなダメージを与えてしまいます。

 

そこで、足場は固定が重要です。足場の組立に使う資材にはいろいろな種類がありますが、固定に使われているものは「固定ベース」と呼ばれるものです。

 

建地の上に単管やパイプを設置し、固定していく際に使われるもので、ベース本体自体は極めてシンプルな作りです。

また、ジャッキベースと呼ばれる資材も流通しています。

 

建物の周辺環境は調査してみると高さにアップダウンがあり、安定した足場を設置するためには土台の高さを調整しながら組み上げていく必要があります。

 

つまり、足場の土台によっては高さがバラバラになってしまうので、資材で補ったり減らしたりと調整しているのですね。

この足場の調整役を担うのがジャッキベースです。

 

自動車のタイヤ交換で使うジャッキと似たような働きを担います。

ハンドルを回すと簡単に高さを調整できます。

 

また、壁との隙間を調整する際に使われる壁ジャッキと呼ばれるものもあります。

足場のジャッキベースには固定式と自在式があり、必要に応じて使い分けられています。

 

足場の固定には意外な方法も?

さて、足場の固定には下から支えるベースの役割の視点からお話をしましたが、足場の固定のためには壁に穴を開けるケースもあります。この作業は壁つなぎと呼ばれているもので、外壁に穴を開けて、足場の資材を差し込むことで固定をする方法です。

 

この方法はタッチアップと呼ばれる方法で穴埋めも最後に行います。

足場を解体するときに穴を埋めながら徐々に解体を進める作業です。

 

コーキング剤を注ぎ込んで固め、そのうえから塗装を行うことで完了します。

 

やむを得ない事情で壁を開ける際には不安を感じるかもしれませんが、工程自体はスピーディーに行われ、仕上がりも綺麗ですのでご安心ください。

 

アンカーとは一体どのような資材?

足場材のなかには「アンカー」と呼ばれるものがあります。

アンカーの名称は正式にはアンカーボルトと呼び、コンクリートに差し込んで固定するボルトのことを指します。

 

足場の固定に使われるもので、先に触れた壁つなぎの際に使うものです。

足場がもしも揺れたとしても、このアンカー部分がしっかりと固定してくれるので、倒壊リスクを大幅に下げることができます。

 

実は、アンカーとはかなり多くの種類が存在しており、ナイロン製のものもあれば、質実剛健な雰囲気のある鉄製の物も存在しています。足場用の物は一般的に埋込式のものが使われており、強固で頑丈、足場の固定にピッタリの素材です。

 

打込式の場合はコンクリートの基盤をわざわざ作る必要があるため、工程としてはひと手間かかることになります。

いずれの工程であっても、アンカーを使う壁つなぎ式の足場の固定は、設置および解体には時間を要するので注意が必要です。

 

足場の組立を行ったあとの注意点とは

足場には強固な固定方法を用いて、倒壊リスクを避ける必要がありますが、組立後は「固定してあるから大丈夫だろう」と放置しても良いものでしょうか。

 

結論からいうと、組立後は安全点検を行う必要があります。

 

足場には今日に至るまで多数の死亡事故や倒壊事故が起きてきた背景があり、労働安全衛生規則も度重なる改正を行うことで国を挙げて対策を強化してきました。

 

足場を組み立てた事業者側は組立後であっても点検や場合によっては変更する義務があります。

悪天候が予想される場合には対策も講じておく必要があるでしょう。

 

作業者の墜落防止のための点検ももちろん必要なのですが、倒壊リスクに備えた対策もしっかりと行うことが義務付けられているのです。

 

2015年には法改正が行われており、組み立てる事業者側のみならず、注文者側の方も補修や変更などを記録し、保存しておくことが義務付けられています。万が一の際に報告できるように点検義務があるのです。

 

点検時にもしも異常や不安を見つけたら、速やかに改善を行う義務もあります。

このように足場は組立だけでなく、解体し撤去を終えるその日までは、点検を実施していく必要があるのです。

 

足場はそれだけ危険を伴う作業場所であり、常に会社を挙げて管理を徹底する義務があります。

足場のサービスとは設置や解体だけではなく、「安全性を追究すること」と言っても過言ではないのです。

 

足場の安全は施工主の方や近隣の方を守る意味もあるので、常に徹底して追及していくことが大切でしょう。

また、錆や綻びが生じないように、資材管理も徹底する義務があります。

 

まとめ

この記事では足場の「固定」に焦点を当てて、詳しく解説を行いました。

足場の固定は作業者や周辺の建物、施工主の方の住まい全般を守る効果があり、安全性を追究して設置する義務があります。

 

足場は常に危険と隣り合わせですが、その分安全性を確保するためのテクニックも日々進化しています。

資材を正しく管理・活用しながら、安全な足場運営を追究していきましょう。

 

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