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足場の安全対策を強化しよう!現場を安全に運営するコツとは

 

高所作業が必須の足場工事において、本当に必要な「安全対策」とは一体どのようなものでしょうか。

今回の記事では足場について必要な安全対策について注目します。

 

労災を防ぎ安全な施工を完了させるコツをご紹介しますので、ぜひご一読ください。

 

足場には安全対策が必須?その理由とは

足場工事には基本的な作業の流れが存在しています。

「組立・解体・変更」です。

 

基本的には組立から解体が一連の作業として行われていますが、設置したあとに変更の作業を行うこともあります。

足場の設置から解体については高所作業が中心となるため、厚生労働省が定めたガイドラインにて正しい運用が指示されています。

 

その1つが「手すり先行工法」と呼ばれるものです。

 

手すり先行工法とは足場の一連の工事において作業者の墜落や落下を防ぎ、資材を落下させるトラブルなども回避する目的で投入されています。

 

手すりはスロープに設置されているものとは異なり、足場の資材の一種として存在しているものです。

事前に手すりを先行する形で足場を設置すると、柵として機能してくれるため重大な事故を防ぐ効果があります。

 

そのため、事前に手すりで足場の周囲を囲むようにして組立を進めるのです。

解体時には先行して外すのではなく、作業者の安全を確保するために最後まで設置しておきます。

 

このように足場には人命を保護する目的で国が主体となってガイドラインを制定しているのです。

 

このほかにも、足場には設置に関する細やかな規則が設けられており、足場本体を作るための部材管理や資格制度なども導入されています。

 

足場工事にはどのような事故が多い?

足場に関しては非常に細かく安全対策が導入されていますが、なぜこのような細かい安全対策が導入されるに至ったのでしょうか。

結論から言うと、「事故が多発してきた」からなのです。

 

では、実際に足場工事にはどのような事故が起きているのでしょうか。

足場に関する事故については「全国仮設安全事業協同組合」のデータを参考にするとわかりやすいでしょう。

 

この組合の持つデータには、労災に関する統計が細かく分類されています。

 

2017年に実際に発生してしまった足場事故については何と墜落事故は報告がるだけで135件に達しており、そのうち約30件は足場からの墜落と報告されているのです。

 

建設現場では墜落事故がどうしても発生してしまうことがありますが、足場からの転落は中でも報告が多い分野です。

屋根工事の際の落下などは16件であることから、足場がいかに危険な作業であるか理解しやすいでしょう。

 

実はそのほかの年度で見ても、足場の墜落事故は多発しており、建設現場の中でも群を抜いている状態が継続しています。

安全に安全を重ねても、突然起きてしまう事故を防ぐためには、常に安全対策を行うことが欠かせません。

 

では、足場工事における墜落事故はどのように発生するのでしょうか。

墜落は主に、作業中や移動中に発生しています。組立てや解体時は次点です。

 

足場事故の多くは、組立後に塗装や資材の設置工事の際に発生しているのです。

では、こうした事故を防ぐにはどうするべきでしょうか。

 

足場の設置には手すりについて触れましたが、作業者自身の安全対策も必要です。

ある死亡事故はヘルメットを装着して現場に臨んでいたものの、落下してそのあと亡くなられています。

 

原因究明を進めてみると、安全帯が未装着だったことが発覚しています。

実際に足場の事故はベテラン勢の事故も多いとされています。

 

いくら慣れている作業であっても日々の安全対策は抜かりなく行う必要があるでしょう。

ちょっとした気の緩みが事故に発展していることを管理者側もしっかりと把握しておく必要があります。

 

足場の安全対策のコツ 安全の遂行には2つの視点がある

足場の安全対策には2つの視点から考える必要があります。

まず1つ目は「管理者側」の視点です。

 

実際の死亡事故例を参考にすると、安全帯の未装着や足場床の崩落などがあり、いずれも現場の管理者には責任が追及されています。

 

人命にかかわる高所作業を安全に遂行する必要がある以上、足場の安全対策には管理者側からの厳しい指導・管理が求められることはいうまでもありません。

 

足場の設置から解体については管理者としての資格制度も導入されています。

「足場組立作業主任者」という資格です。

 

現場の監督・指揮を担うための資格で、法令を遵守しながら正しく作業が行われているか監視をする必要があります。

 

そのため、管理者側である足場組立作業主任者の設置は法律で義務付けられており、現場に担当者が設置されていない場合は違法となるため注意が必要です。

 

足場経験のない作業者がいないか、ベテラン勢が手抜きの作業を行っていないかなども厳しい視点でチェックする必要があります。

 

また、足場は鋼管の頑丈な部材を使って組立を行うため、かつて使われていたような木材よりは腐食が起きにくく耐用年数も長いですが、金属部材であるため錆は発生する可能性が高いでしょう。

 

管理者側はこうした部材に劣化がないかも含めて適切に管理を行う必要があります。

 

2つ目は「作業者側」の視点です。

作業に安全に従事するためには、法律で定められている「特別教育」と呼ばれる資格をパスする必要があります。

 

特別教育は講習を受けることでクリアできるため難しいものではないですが、年齢制限も設けられており、安全に作業できる年齢になってから挑む必要があります。

 

建設現場の職種によっては中学卒業後から従事する場合も多いですが、足場の組立て等に従事する場合には18歳以上になってからです。

 

また、墜落防止を忘れないために、ヘルメットや安全帯の装着を怠らないこと、天候が厳しい場合には足場に関する工事を強行しないことも重要です。

 

急いでいる現場だと、強風であっても作業を強行する可能性がありますが、死亡事故のなかには強風によって姿勢を崩した結果、墜落しているケースもあります。

 

日程に追われていたとしても、効率を優先するのではなく人命を優先することが労災の防止にもつながります。

管理者側にも言えることですが、作業者自身も労働安全衛生規則に沿った行動を心掛けましょう。

 

まとめ

この記事では足場における安全対策についてコツに触れながら詳しく解説を行いました。

足場にはいろいろな注意点がありますが、建設業界でも群を抜いて墜落事故が多い以上、常に万全の体制で作業に臨む必要があります。

 

資格取得などで知識を蓄えつつ、安全な現場経験を経て経験も蓄積しましょう。

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