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足場に使われている布にはどんな役割がある?現場用語を解説

 

足場を組み立てる際には色んな部材を使用しますが、ちょっとユニークな名称の部材があることをご存じでしょうか。
それは「布」です。

 

布、と聞くと衣服に使う織物やシートを想像しますが、足場では布と呼ばれるものは違う用途があります。
そこで、この記事では足場の「布」にクローズアップします。

 

足場における布とは一体どんな意味があるの?

私たちの暮らしの中で布と呼ばれるものは、衣服やクロスなどの素材が浮かびますよね。
しかし、枠組足場をはじめとする足場の組立現場では、布は専門用語であり、クロスなどの素材とは異なります。

 

建築用語では布、というと足場の組立ての際に使われる「水平材」や「水平補強材」を意味する用語です。
と言っても、水平材が一体どんなものか想像がしにくいでしょう。

 

足場の基本は鋼管と足場板を組み合わせていくことで成り立ちます。
もっと単純に言うと、柱と作業スペースをメインに組み立てていきます。

 

布という用語はこの作業スペースを作るための作業床について指すことがあります。
布板、などの呼び方です。木綿やクロスなどの布は、加工をしなければ1枚の平行な布ですよね。

 

この布の特性に見立てるようにして、建築用語では平行な素材の部材をあえて布という名称で呼んでいるのです。

 

足場の現場では耳にすることのある「地上第一の布」、というのは足場の一段目における水平補強材で、足場の外観を覆う防音シートなどはまったく異なるのです。

 

足場の現場未経験の方からすると、何を指す用語なのか難しく感じるかもしれないですね。

 

どうして足場には布が必要なの?

足場の現場は「安全第一」に作業を行う必要があります。

ケガをはじめとする労災が多い仕事のため、足場の組立や点検に関しては、非常に細かく労働安全衛生規則にて定めがなされています。

 

足場は組み立てる部材の長さが異なっていたり、必要な手摺が不足していると人や部材が落下してしまう恐れがあります。

 

また、作用スペースである作業板が水平であり、しっかりと補強がなされていなければ地上部分が揺らぐことになってしまい、足場全体が大変危険です。

 

そのため、地上第一の床に当たる部分はしっかりと強度を維持するために地上部分からある程度の距離を取りつつ組み立てる必要があります。

 

水平材として使われる布は強度のアップのために複数のスパンに連結する必要があります。布は足場の適正な運営のために欠かせない部材として理解しておきましょう。

 

この布という独特な名称ですが、水平材以外にも手すりについても布という名称で呼ばれているので、混同しないように注意しましょう。

 

枠組足場で大活躍?布の活躍に詳しく迫ってみよう!

皆さんは足場には種類があることはご存じでしょうか。
単管足場やくさび緊結式足場など、足場の組立方法には色んな方法がありますが、今回は枠組足場を通して布の活躍に迫ってみましょう。

 

枠組足場は組み立てるための部材が多いことで知られていますが、その分高層の建物にも適応できる足場です。
枠組足場にはジャッキベースなどを使って組立をしていきますが、その中の部材には「布板」と呼ばれる部材が登場します。

 

どうでしょうか、また布という名称が出てきましたね。
ここで紹介する布は平たい素材の布板です。

 

枠組足場は大量の部材を使って補強を行い、高層の作業に耐えられるように設計します。
高層に至るとクレーンで部材を積み上げて作業を行うため、非常に危険です。

 

しかし、ハンマー一本で組み立てられるくさび緊結式足場よりも静かな音で組み立てることが特徴です。
オフィス街の中でも重宝される足場として大活躍しています。

 

では、数ある部材の中で布板とはどんな部材なのでしょうか。

 

先にも少し触れましたが、布板は足場板に該当する部分であり、アンチと呼ばれることもあります。布板は端部分に掴み金物と呼ばれる部位が付いています。
この部分を接続するような形で腕木に設置します。

 

布板は実は、厳密には足場板とは異なります。
足場板は木製や金属で作られており、荷重に関しても細かく規定がなされています。

 

布板は引っ掛けられる構造をしているので、素材は同じでも見た目や組立方法がちょっと違うのです。
足場関連の部材はこのように一見似ていても使い方が異なる物がたくさんあるので注意が必要です。

 

単管足場の現場では布というとどんな部材を指すの?

さて今回の記事では、足場の現場における布という用語にクローズアップしていますが、単管足場においては布というとどのような部材を指すのかご存じでしょうか。

 

ここで冒頭の水平材に立ち戻りましょう。単管足場においての布は、建地を支えるための「単管」そのもの指しています。
同じ足場の部材で、布という名称でもこんなに指している部材は異なるのです。

 

単管足場の特徴は、枠組足場とは違い、狭いスペースを活かして作り上げることに特徴があります。
低層の外壁にフィットするように足場を組み立てることができるので、小さな住宅の外壁塗装などに使われています。

 

枠組足場よりもシンプルに組み立てられるので、住宅建築の現場で大活躍する足場です。

 

一般的に知られるシートは何に使われているの?

足場において布とはご紹介のとおり部材に関して意味しますが、足場の現場を傍から眺めていると、シートを見かけることがあります。
では、布とは呼びませんが足場で使われているシートは一体何を目的に設置されているのでしょうか。

 

足場にはメッシュシートが使われているのですが、これは平成21年の労働安全衛生規則の改正に伴って義務化が行われたためです。

 

落下物や飛来物から建物や作業者、近隣の建物などを守る効果があります。
災害防止を目的としているシートなのです。

 

外壁塗装や新築の住宅建築でも見かけることができるので、足場自体がどんな風に組み立てられるか知らなくても、シートの存在は知っている人が多いでしょう。

 

メッシュシートはしかし、暴風や暴雨には弱いという側面もあるので、十分に気を付けながら運用をする必要があります。
作業員の落下防止の効果もありますが天候を確認しながら適正に運用しましょう。

 

どんな現場であっても、第一に優先すべきはやっぱり安全です。

 

まとめ

この記事では足場の現場における「布」という専門用語に着目しながら様々な足場の現場について解説をしました。

 

布というとシートのイメージが湧きやすいですが、足場組立の現場では部材を指す用語だとご理解いただけましたでしょうか。
たくさんの部材名がある足場ですが、名称の背景には意味があるものばかりなのです。

 

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