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足場からの落下防止のためにネットを設置する。設置場所と落下防止ネットの選び方

 

様々な工事現場において足場工事は非常に重要なものとなっています。
その理由は、建設現場での落下・墜落事故の多さにあります。
この記事では、足場工事における落下防止の方法として定められているネットの設置についてご紹介すると共に、

工事の種類や作業現場の環境などに合わせた適切なネットの選び方についてご紹介したいと思います。

 

作業員落下防止のための安全ネットの設置と注意点

厚生労働省の労働安全衛生規則(労働者を対象とした措置)では、

足場などの仮設の設置方法について以下のような規定を定めています。

『労働安全衛生規則第519条労働安全衛生法令における墜落防止措置の基本的な考え方
労働安全衛生法令では、墜落による労働者の危険を防止する措置として、高さ2メートル以上の箇所で作業を行う場合には、

作業床を設け、その作業床の端や開口部等には囲い、手すり、覆い等を設けて墜落自体を防止することが原則。』

『安全衛生規則第563条で定める足場における高さ2m以上の作業場所に設けられる作業床の要件に、

以下の内容が追加されました。

 

床材と建地との隙間は12㎝未満とすること。但し、12cm未満であってもメッシュシート等と作業床の隙間から、

工具、端材、瓦礫等が落ちる危険 が残るので、別途、この隙間からの飛来・落下防止措置を講ずる必要があります。』

足場の作業床には金属製の板が用いられ、階段などを含めた足場の開口部には安全ネットやシートを用いた囲いが必要です。
足場からの落下事故は足場の両側から起こる可能性があるため、

足場の外側と内側(建物側)の両方に養生をしなければなりません。

足場の建物側の開口部に関しては、作業床からの落下防止のためにラッセル(落下防止ネット)

又はメッシュシートなどの設備を設置することが規定されています。
落下には、作業員などの人的なケースと資材や工具などの物的なケースがあり、

そのどちらに対しても対策が必要となります。

 

足場工事に付帯して、建物壁面に対して水平に落下防止ネットを設置することにより墜落事故を防止することができます。

その際、落下防止ネットを設置するために専用のブラケット等を使用します。
足場に固定するためにクランプが付いたタイプのブラケットを、

鉄骨には専用のブラケットを利用し固定させ、落下防止ネットを設置します。
仮設工事用の様々な専用の商品があり、仮設資材を扱ったサイトから必要な商品を探すことができます。

ここで注意が必要なのは、落下防止ネットには幾つもの種類があるため、

現場ごとに適切な落下防止ネットを選ぶ必要があるということです。

 

落下防止ネットには様々な目合(落下防止ネットの網目のサイズ)があり、

目合によっては、小さな工具や資材などを通してしまう可能性があり、

高所からの落下物によって災害が起こってしまう恐れがあります。
反対に目合が小さければ、雪が積もったり風通しが悪いなどのデメリットもあります。
用途に合った落下防止ネットを選ぶことに加えて、

作業現場や工事内容、気象条件などを総合的に勘案して決めることが必要です。

万が一作業員が落下してしまった際の衝撃に耐えうる強度を持ちつつ、

工事内容や使用する工具などに見合った落下防止ネットを選択することによって、

現場の安全性を向上させることが必要です。

 

近隣住民の安全のためのネット設置について

国土交通省の規定では以下のようになっています。

『建築基準法施行令 第百三十六条の五(要約) 主として第三者に対する措置。
工事をする部分が工事現場の境界線から水平距離が五メートル以内で、かつ、地盤面から高さが七メートル以上にあるとき、

その他落下物によって工事現場の周辺に危害を生ずるおそれがあるときは、

工事現場の周囲を鉄網又は帆布でおおう等落下物による危害を防止するための措置を講じなければならない。』

建物の建築中に、建築資材や工具などの落下物があったり、塗料や粉塵などが飛散することがあり得ます。

そうしたものによって第三者に危険が及ぶことがないように『工事現場の周囲をおおう』ことが規定されています。
こうした規定に則って、工事現場では足場の外側に垂直にネットやシートを張っていきます。
足場の垂直面にシートやネットなどで養生をしていきますが、ジョイント部分はジョイントロープでしっかりと縛り、

足場の外側への落下事故がないようにします。

 

工事内容や作業現場に適切なネットの種類の選択方法

どのようにして各工事現場での最適な落下防止ネットを選ぶことができるでしょうか。
最適な安全ネットは、作業現場の条件によって変わってきます。
工事現場の規模、工事現場の周囲の環境、工事現場地域の気象条件、工事内容など多岐にわたります。
こうしたポイントによって、用いる安全ネットの網糸の太さ、網目の大きさ、グリーンロープの太さが異なってきます。
参考となる情報を十分ご検討の上、落下防止ネットの商品を選定しご使用いただきたいと思います。

 

まとめ

工事現場において墜落・転落事故は多く発生しています。
その災害を防止するために、国は足場工事に関する規定等を定めています。
その規定の中には、足場の内側(建物側)と外側に落下防止ネットやシートを取り付ける必要性について明記されています。
足場の内側では、建物に対して水平にネット(ラッセル)を取り付けることによって落下を防止し、

足場の外側では階段なども含めた開口部にシートやネットを垂直に設置することによって安全性を高めます。
足場の外側に垂直にシートやネットを設置することは、工事現場の近隣住民に対する災害の防止にもつながります。
また、工事現場で使用するのに適切な安全ネットを選ぶために、

必要な情報を得て、十分に検討した上で適切な資材を選択することが必要です。

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