新着情報

足場の立面図について学ぼう!図面を通して足場のノウハウを掴むコツ

 

足場を組み立てて建設現場で正しく活かす際には、ただやみくもに組み立てれば良いものではありません。

 

適切に組み立てるためには図面も欠かせない存在です。
そこで、本記事では足場の「立面図」にスポットを当てて紹介します。

 

足場のノウハウを知るきっかけになれば幸いです。

 

足場における設計図とはどんなもの?

どんな仕事にも言えることですが、事前準備が大切です。

 

その他のビジネスシーンと同様に、まずは計画からスタートします。
資材数を確認し、どのような範囲の足場を組み立てていくのか緻密に計算をしていきます。

 

足場は建設現場の主役ではないですが、だからこそ速やかに組みたてて
速やかに解体できるように細やかな配慮を実施する必要があります。

 

足場の基本は計画図から立案する

足場の基本はまず立案するところからスタートです。

 

足場は作業員が安全に作業できるように、周辺環境はもちろんのこと
風に煽られても倒れないように十分な強度が必要な場所です。

 

そのため足場を組み立てる際には強度も踏まえて計画図を作ります。

 

雨や風に当たってもできる限り問題が起きないようにしないと、大変危険ですよね。
この段階では建物を「平面」で捉える「平面図」と立体的な「立面図」を使い、計画を立てます。

 

両方の図面が無ければ正しい作業工程が浮かびにくいためです。

 

足場は構造物に沿うように作らねば適切な作業ができないため、緻密に計画図を作成していきます。
この際に配慮すべきは建物との距離と聞くと意外でしょうか。

 

距離が近すぎると倒壊のリスクがありますし、遠すぎると作業員の落下の可能性があります。
適切な距離は300mmとされており、基本ラインとして計画図内に落とし込んでいきます。

 

一見すると近い方が良い、と思うかもしれませんが足場内はさまざまな資材をもって作業員が移動しているため、
近すぎると建物に資材をぶつけてしまうリスクもあるのです。
適切に一定の距離を保つことが大切です。

 

階段の位置は安全と作業効率を配慮しながら決める

足場の計画図は、組み立てるための計画を作った後に階段の設置位置を決め
より細かい立案の過程を経ます。

 

階段は作業員が効率よく移動するために配慮をしながら設置することがマストです。
加えて、安全面も踏まえることも大切です。

 

階段は足場の作業板を使用して組み立てますが、細すぎると足を踏み外すリスクがあるため
幅にも考慮をして設置が進められます。

 

階段は足場の中でも高頻度で人の往来がある場所なので、人のすれ違いが起きる可能性もあります。

 

効率よく人や資材が移動できることが重要ですが、無理に小さく設計してしまうと大変危険なため
計画図上でも人の往来を想定し立面図も踏まえながら検討します。

 

このような配慮を踏まえながら足場の工事はスタートを切っているのですね。

 

足場の形状は立面図化して調整をすすめる

階段の設置を検討した後は、建物のコーナー部分の足場のおさまりなども踏まえて足場の設計を起案していきます。

 

建物をぐるりと囲むような設計図が完成したら、一度立面図の状態にします。
計算上問題がないか、という点だけではなく作業員が実際に足場上で動いて問題はなさそうか
階段の位置に不具合はないかなど細かくチェックしていきます。

 

立面図化することで必要な資材や配置の手直しも見えやすくなります。

 

本格的な立面図の起案へ

足場の計画は立面図を整えることで加速します。
具体的な工程としては、足場の具体的な「組立」の工程を図面上で検討する作業です。

 

足場は一般住宅の建設現場で使う場合、建物をカバーするようなネットを設置し、養生も行っていきます。
こうした細やかな資材も含めて立面図を作っていきます。

 

また、足場には法律上手摺の設置も必須となっており立面図にはこうした必要資材を書き込んでいくことになります。
立面図が完成すると、建物の構造を囲むように描かれた足場の設計図が完成です。

 

こうした一連の設計は足場計画と呼ばれており
組立資材の把握や安全な足場管理の基礎としてなくてはならない作業です。

 

足場の組立は労働安全衛生法をしっかり踏まえて計画を

足場は必要となる構造物の形状に合わせて完成していきますが、計算すべきは建物に関してだけではありません。
労働安全衛生法の基準内で足場を作る必要があるのです。

 

足場の設計から組立、解体に至るまで労働安全衛生法にてさまざまな基準が決まっています。
この点もしっかりと踏まえて計画する必要があります。

 

足場は1つ1つの資材は意外と小さく、手すりも細いものです。

 

支柱と呼ばれる資材も案外と細いものです。
資材は大変丈夫ではありますが、組立を行って高い位置にまで足場を立てる必要があると考えると
あまり資材を単体で大きくて重いものにすることができないのです。

 

そのため、頑丈で大きな足場を作ることには限界があるため、さまざまな定めを法律で設けて
できる限り安全な運営を行うように指導されています。

 

計画図はもちろん、資材の安全性にも考慮が必要

足場の組立には立面図のような計画図が必須ですが
その一方で資材の管理も現場責任者がしっかりと行う必要があります。

 

法律上、足場の資材に関しては損傷や変化がないもので組み立てることが必須です。
もちろん腐食もNGです。

 

しかし、足場の資材は鋼管などが錆びやすいというデメリットを抱えています。
また、足場は雨風に濡れてしまうリスクも抱えていることも忘れてはいけません。

 

状態の悪い資材は作業者にとっても怖いですよね。
足場に使用する資材は組立開始前に一度資材に問題がないか、錆や変色などの異常が起きていないか
細かくチェックすることが大切です。

 

立案図が完成したら資材の点検も怠らないように注意しましょう。

 

立案図は足場職人の成長の証です

足場の職人たちの中でも現場を取り仕切り、いわゆる監督の立場になると
今回紹介した立面図のような計画表を作成するようになります。

 

最初は誰でも素人ですが、足場の現場経験を重ね資材の管理なども難なくクリアできるようになると

現場監督として計画に携わるようになり、職人としての成長の証です。

 

まとめ

この記事では足場の立面図を中心に、計画表や安全な運営に関して触れていきました。

 

一見するとパワー勝負な仕事に見えますが、決してそんなことはなく
緻密な計算を行った上で安全に作業が行われています。

 

あっという間に組み立てられ、作業が終われば解体されていく足場ですが
その背景にはこうした計画図があることをぜひ知ってくださいね。

足場工事のことなら宮崎の北都にお任せください


会社名:株式会社 北都

住所:〒885-0036 宮崎県都城市広原町4342番地

TEL:0986-80-3226

営業時間 8 : 00~17 : 00 定休日: 日曜日

業務内容:土木工事、鳶工事全般、建築土工事、仮設工事、太陽光設置事業、生コン打設工事

pagetop