足場工事には図面が必須?見方を知るにはどうすればいい?
足場と耳にすると鋼管を丁寧に組み立てて完成させるものを想像しますよね。
確かに足場は組み立てることが重要な作業ですが、そこに至るまでには図面を作る作業があることはご存じでしょうか。
この記事では足場工事における図面に着目し、作り方や見方に関して紹介します。ぜひお読みください。
建設業にも意外と多いデスクワークとは
建設に関わる工事にはコンクリート工事や大工工事、外壁や屋根材の設置や塗装工事などさまざまな分野があります。
どれも職人の技術を駆使した作業であり外部におけるダイナミックな作業であることは間違いありません。
しかし、緻密な計算が行われた工事で無ければ、現場の工事が立ち行かなくなってしまいます。
資材数が合わない、ズレがある、工程の日数が読めない…こうしたトラブルが重なってしまったら建設現場の歯車が狂ってしまい、完成すべき案件も終わりません。
そこで、建設業にもデスクワークが存在しています。足場工事においても同様で、設置の前には現場確認が行われ緻密な図面を立ち上げていきます。
では、足場における図面とは一体どんなものなのでしょうか。
足場における図面は必須!どんな内容を書いているの?
足場は何もない所にむやみに立てるものではありません。
外壁塗装や屋根工事など、必要な作業に備えて足場を組み上げていきます。
足場は最初から完成しているものではなく、住宅やテナントの構造に合わせて組み立てていく必要があり、現場によって高さも必要な資材数もまるで異なります。
また、足場には色んな種類も存在しています。
オーソドックスな単管足場もあれば、ハンマー一本で速やかに完成できるくさび式足場と呼ばれるものもあります。
どの現場にどんな種類の足場を設置するのか、まずは入念な現地調査を踏まえた上で足場の種類を確定し、平面図を作成していきます。
またちょっと意外な視点かもしれませんが、足場には資材のメーカーもあります。
図面を作る際にはメーカーも考慮して作成を進めていきます。
なぜメーカーも細かく選定するかというと、足場のメーカーごとに仕様がまるで異なるからなのです。
混在してしまうと足場が完成できなくなってしまいます。
メーカーも選定した上で図面の作成に入りましょう。
では、実際にはどんな内容を書いているのでしょうか。
足場の平面図を作成するにあたっては、まず壁とどのくらいの距離を決めておく必要があります。
次に、方角や境界線を設定し、資材搬入ができる部分を決めます。また、平面図を作成する際には1つ注意点があります。
それは「高さ」です。
平面図で足場を捉えるのはちょっと大変な作業なのですね。
平面から高さを想像する見方は不慣れなうちは難しく感じるものです。
そこで、階高と呼ばれるものを記入します。平面で見て足場の高さの違いを理解できるように設計していくのです。
こうした細やかな記入を総合的に合わせることで、平面図が完成します。
平面図の完成後はどのような作業が必要?
足場工事においてはまず平面図を完成させる必要があります。
必要事項を書き終え平面図が完成したら、次に必要な工程は「立体図」の作成です。
立体図は平面図を生かして作成を進めます。
ではどうして平面図だけではなく足場には立体図も必要となるのでしょうか。
結論から言うと、足場の「高さ」を客観的に捉えるために必要です。
先に解説のとおり、平面図は高さの見方をマスターするまで時間を要します。
慣れたとしても高さを感覚的に掴むのはちょっと難しいのです。
そこで、立体図に起こす作業を実施します。高さを想定し、解散の位置なども考慮しながら立体図を作成します。
イメージとしては平面図よりも縦を意識しながら作成します。
養生ネットも加え、平面図よりも完成段階に近いものを作成します。
見方が混乱しないように、最初は足場に最低限必要なものから作成し、最後に難解な箇所を加えて完成を目指すことがおすすめです。
初心者でもできる!足場の図面を作るコツとは
足場の図面は作成も見方も初心者の方にとってはとても難解であり、専門用語も多いため頭から煙が出ても仕方ありません。
では、初心者でも簡単にできる足場の図面作成のコツはないのでしょうか。
結論から言うと、もちろんあります。
図面の設計については効率化が進んでおり、気軽に作成ができるアプリも導入化が進んでいます。
昔はパソコンが無いとCADの図面は書けないイメージがありましたが、現在ではスマホやタブレットを使ってCADの図面が描けるようになっています。
モバイルでも図面が作成できるので、現場作業に忙しい足場監督の方も安心です。
現場や外出先、出張先などで事務所に備え付けのパソコンがあったらいいのになぁと考えていた方も多いのではないでしょうか。
アプリ内に保存した図面を閲覧することもできるので、大量の作成中の資料を持ち運ぶ必要すらなくなっています。
一人でさまざまな現場の図面を動かしている方はこうした便利なアプリ内に情報を集約化してみてはいかがでしょうか。
また、現場の写真撮影に関しても便利なアプリが登場しています。
足場周辺に関するデジタル化は進化の一途を辿っています。
現場の効率化を進めるにあたってはパソコン作業に縛られない次の一手を導入されてみてはいかがでしょうか。
どうして足場の図面は「離れ」について確認を重ねるのか
足場の図面を平面図・立体図と作成していくにあたっては、「離れ」に関して非常に細かく確認を重ねる必要があるのでしょうか。
建物と離れの距離感を誤ってしまうと、足場の倒壊リスクがある上作業効率が大幅に低下してしまうからなのです。
しかし、気を付け過ぎると図面の立ち上げが一向に進まないというトラブルもあります。
離れに関しては上手にマスターできるようになると図面のプロに近付けるのですね。
現場によっては200㎜離す、あるいは300㎜離すなど色んな指定がありますが、まずは建物の図面から300mm程度の足場を設置すると想定して、サクサク図面を立ち上げてみるようにしましょう。
いかがですか、足場とは言ってもこんなに細やかなデスクワークを実施しているのです。
一瞬で完成し、一瞬で解体されていくようなものですが、安全な現場運営の影にはこんなに緻密な計算と図面が存在しているのです。
まとめ
今回は足場の組立等からはちょっと一線を画し、図面やその見方、作成などについてお送りしました。
足場は単純に組み立てているのではなく、現場を緻密に想定した平面図や立体図といった、現場の基本となる図面が存在しています。
図面があることで計画的に資材も用意できるのです。
街角で足場を見る機会があったら、図面の存在があることをぜひ思い出してくださいね。
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