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足場の高さの定義は?労働安全衛生法で決められた設置基準による安全とは

 

 

足場を組む作業の場合には、安全性を確保することが大切です。
そして、足場の高さの定義については、労働安全衛生法で決められています。

 

また安全のために条件によっては届け出を出すことも決められています。
法令で決められた安全基準について詳しくご紹介します。

 

足場が安全かどうか、安全な作業が行われているかどうかを判断する際の参考にしてください。

 

足場の高さの定義とは

足場の高さといった場合に、高さの定義をまず知っておくことが大切です。

 

足場の高さとは、構造上の高さを定義していて
「基底部(地盤面)から足場の構造上重要な部分までの高さ」を意味します。

 

詳しくは厚生労働省の「労働安全衛生法」で決められています。

 

足場の高さの定義・設置基準は労働安全衛生法で決められている!

足場の高さは、どこからどこまでかを測る際ですが
足場の構造上重要な部分までの高さを測ります。

 

具体的には、作業床が足場の最上層に設置されている場合は
基底部(地盤面)から最上層の作業床までの高さとなります。

 

また、わく組足場を組んで最上層が作業床となる場合は
最上層の建枠(交差筋かい)の上端までの高さです。

 

そして、単管足場など支柱式の足場を組んだ場合は
作業床の最上層の水平材(布材など)までの高さと定義されています。

 

どこが作業床となるのかによって異なり、その床となるまでの高さを指すと言えるでしょう。

 

労働安全衛生法で決められている足場の設置基準の注意点!

ここで注意したいことは、この足場の高さの定義では
わく組み足場の場合に最上層に建枠(交差筋かい)を付けた場合は
その建枠(交差筋かい)の上端までが高さとなる点です。

 

また、単管足場の支柱式の場合も
強度があるしっかりとした手摺を付けた場合はそこまでが高さとなります。

 

手すりも足場の構造部材とみなされ、高さとして計算されますので注意してください。
足場の高さを測る場合には、これらの点に注意して考える必要があります。

 

足場作業の安全性のための「足場の組立て等作業主任者」や安全対策の法令とは

足場作業の安全性を確保するためには、様々なことも決められています。

 

足場材の緊結(きんけつ)、取り外し、受け渡しなどの作業の際には
安全帯を安全に取り付けるための設備などを設置し、労働者に安全帯を使用させるか
これと同等以上の効果を有する措置を取るようになっています。

 

これらのことが法令で決められていますので、守られていることが大切です。

 

足場を設置するために必要な「足場設置届」も必要!提出の仕方は?

「高さが10m以上の構造」の足場を設置して
足場の組み立てから解体まで60日以上作業する場合は
労働基準監督署へ足場設置の30日前に事前申請することも必要となっています。

 

足場の構造の高さまでという高さの基準を元に
「高さが10m以上の構造」の場合は「足場設置届」を出す必要があります。

 

案内図、工程表、平面図、立面図、詳細図、足場部材等明細書、構造計算書を提出します。
また、この「足場設置届」を出すには
その施行と安全衛生について高度の知識と経験を有する資格者が必要です。

 

次のような人が対象となっています。

 

「足場に係る工事の設計監理又は施工管理の実務に三年以上従事した経験を有すること。
建築士法第十二条の一級建築士試験に合格したこと。
建設業法施行令第二十七条の三に規定する一級土木施工管理技術検定
又は一級建築施工管理技術検定に合格したこと。」のいずれかに該当する人です。

 

そして、工事における安全衛生の実務に三年以上従事した経験を有すること
又は厚生労働大臣の登録を受けた者が行う研修を修了した人です。

 

労働安全コンサルタント試験に合格した者(試験区分が土木又は建築であるもの)
その他厚生労働大臣が定める者となっています。

 

きちんと定められた資格を持った人のみが「足場設置届」を出すことができます。

 

足場作業で事故防止の観点から考えたい注意点

ここで、足場作業での事故防止のためにさらに
どのようなことを注意点として挙げているのかについてもご紹介しますので、参考にしてください。

 

足場の組立図を作成、足場の組立て等作業主任者教育、幅木の設置

足場の組立図を作成して、墜落防止のための手すりの設置なども検討すること
そして足場の点検を組立図の段階で行うことが挙げられています。

 

また、「足場の組立て等作業主任者」の教育、能力向上を図ることも重要視されています。
さらに、足場と建地の間が60cm以上の場合は
わく組み足場の場合は、代わりに幅板(高さ15cm以上)を設置。

 

また、わく組み足場以外の場合は、手摺だけでなく幅木を設けるようになっています。
これらのことを考えた足場の設置が、安全な足場を作ると考えられています。

 

足場の点検は、組立て作業などの当事者以外で実施するのがおすすめ

足場の点検がきちんと行われているのかが重要です。
足場の組み立てや一部解体や変更などの点検は、事業者や注文者ではなく
当事者以外で客観的に点検することも大切です。

 

足場の高さの定義を知り、法令を守った届け出と点検が安全のために大切

足場の高さの定義についてご紹介しました。

足場の高さは、労働安全衛生法で、足場の構造上重要な部分までの高さと定義されています。

 

この高さの定義で、「高さが10m以上の構造」の足場を設置して
足場の組み立てから解体まで60日以上作業する場合は、「足場設置届」と点検が必要です。

 

そして、「足場の組立て等作業主任者」の教育によって、作業を安全に進めていくことが必要です。

 

さらに、作業する従業員自身への安全教育も大切で、そのことによって安全が守られていきます。
きちんと法令を守り、安全基準を満たして作業を進め、安全教育も徹底することが必要と言えます。

 

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