足場におけるダーウィンとはどんなもの?従来製品との違いは
アパートやマンション、一般住宅の建築現場では、「足場」の存在が欠かせないですよね。
今日も色んな場所で色んな種類の足場が組み立てられています。
足場にはいくつかの種類があるのですが、現在脚光を集めている「ダーウィン」とはどのようなものでしょうか。
この記事では足場世界のニュースター、ダーウィンに迫ります。
ダーウィンとはどんな足場なの?
日本における足場には色んな種類がありますが、現在主流とされる足場は「くさび緊結式足場」です。
この足場はハンマーで組み立てることができるため作業効率がよく、人気があります。
この他にも単管足場や吊り足場などがあり、建物の構造や大きさなどに合わせて使用されています。
では、足場には新しいジャンルの製品は登場していないのでしょうか。
実は、従来の足場を全て見直す形で、「ダーウィン」と呼ばれるものが登場しました。
ではどうして従来の足場は見直しが迫られたのでしょうか。
ここで一度、日本の足場の歴史を振り返ってみましょう。
日本の足場の歴史を知ろう
そもそも足場には一体どんな歴史があるでしょうか。
学校教育でも学ぶ機会は多いですが、日本には古来より寺社をはじめとする大型の構造物があります。
地震大国の日本でありながら超大型の構造物を建築させ、成功しているということは足場の存在があり、安全な作業が行われたことを意味します。
つまり、日本の足場の歴史は構造物を見てわかる通り奈良時代などには確立されていたことが想像できますね。
足場は大陸文化と共に流れてきた知識であり、従来は竹や木材が使われてきました。
日本における足場の進化は明治期以降に産業の開花と共に進んでいきますが、第二次世界大戦後にはアメリカより資材が持ち込まれ、現在の足場の素材や型へと洗練されていきました。
しかし、従来は重宝されていた丸太足場も意外な活躍を見せています。
例として紹介すると東京タワーの改修時には電波との兼ね合いも考慮され、木材を使う必要があるのです。
歴史のある足場も、戦後の新しい足場もそれぞれの居場所を確保しながら活躍しているのです。
足場の歴史が現在の現場にそぐわない?
さて日本における足場の歴史を解説しましたが、歴史が長い分現在の環境には「そぐわない」という側面も出てきています。
その理由には現代社会の豊かさを背景に、成人男性の体型に変化が生まれているからです。
戦前の日本人男性と現在の日本人男性との間にはおおよそ10センチ近くの身長差があり、戦後に生まれた足場の規格では今の職人たちにとって小さすぎるという現状があるのです。
そこで、足場の規格を今だからこそ見直そうという動きがあります。
次世代のニュースターとして足場世界をけん引していくのが「ダーウィン」なのです。
ダーウィンは規格を今の男性にそぐう形に修正し、規格を見直しています。
また、ダーウィンには組立中に多くの職人が感じていた重さや複雑さへの不満も解消を目指しており、迅速に組み立てることができる設計に至っています。
では次に、ダーウィンの主な特長に関して解説しましょう。
足場革命?ダーウィンの優れた特徴とは?
足場に新しい風を、ダーウィンにはそんな思いが込められているのかもしれません。
従来の足場よりも大きく異なる特徴を持つダーウィンは、組立に関して大きな特徴があります。
従来よりもとても速く組み立てられるように「オンディスク」と呼ばれる新たな組立方式が採用されているのです。
この方法は資材部分に取り付けられているくさびを何度も持ち上げる必要がありません。
オートロックのため、接続も解体もとても速く完了できるように設計が工夫されているのです。
また、安全性に関してもパワーアップが行われました。職人たちが安全に労働を遂行できるように支柱材を従来よりも軽く仕上げているのです。
組立までも万が一の落下時にも、従来よりもぐっと安全性が高められています。
作業空間に関しても現代社会を生きる男性向けに設計が見直され、高さが選べるように工夫が施されました。
また、最も重要とも言えるのが「手すり先行方式」です。
ダーウィンは手すり先行方式に対応しており、以下のようなメリットがあります。
手すり先行方式による安全な足場とは
足場工事は非常に危険性が高く、労災も多い現場です。
だからこそさまざまな資格制度や注意喚起、法律によるルールなどが定められており、安全な足場については日々アップデートが行われています。
では、次世代の足場として脚光を集めているダーウィンは、なぜ「手すり先行方式」に注目しているのでしょうか。
手すりとは、介護における現場や階段の昇降時を想像するとわかりやすいですが。人間の身体をしっかりと支えることに大きく役立ちます。
実はこの考え方は足場の安全の確保のためにも重要な視点です。
足場は危険な作業であり、組立作業中にもぐらついたり危険を感じたりするリスクがあります。
そこで、足場の組立を実施する際には手すりを先行して施工をすることで、墜落や資材落下のリスクを減らす動きがあるのです。
ダーウィンはこの手すり先行方式に対応しているので、組立を行う際のリスクに対応しています。
なお、手すり先行方式に関しては厚生労働省が平成15年にガイドラインを制定しており、適用が必要とされています。
私たちの暮らしを作る足場は、足場の組立方法にも細やかな配慮が行われており、人命を守る工夫がなされているのです。
ブリッチ方式との明確な違いとは
ダーウィンの大きな特徴は先に少し触れましたが繋ぐ際の手間が大変少ないという特徴があります。
組立を行う際には従来のブリッチ方式の場合には6つの工程があったのですが、ダーウィンの場合にはなんと驚くことに半分の3つの工程で完了します。
半分の作業時間で遂行できるというシステムです。
この方法をオンディスク方式と呼んでいます。
実際の作業時間も倍速に様に進めることができるので、ダーウィンの採用を積極的に進める足場組立業者が増加しています。
足場はあくまでも建設現場のサポート役であり、その他の作業を効率よく進めるための居場所に過ぎません。
だからこそ、効率よく完成させ、解体も早いことが重要なのですね。
まとめ
この記事では足場世界に光をもたらしている「ダーウィン」について、これまでの日本における足場の歴史なども踏まえて詳しく解説しました。
塗装時やリフォーム時などに欠かせない足場はスピードと安全を重視しながら完成させる必要があります。
また、現代の成人男性にマッチングすることも大切です。ダーウィンはこうした要望をクリアしている優秀な製品です。
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