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足場工事を支える番線とは一体どんなもの?縛り方をわかりやすく紹介

 

足場の工事において重要なものは鋼管や足場板ですが、
番線と呼ばれる道具も多用されていることをご存じでしょうか。

 

色んな専門用語が飛び交う足場ですが、この記事では番線に注目して詳しく解説します。

 

普段の生活ではちょっと馴染みのない番線の使い方全般を解説しますので是非ご一読ください。

 

番線とは一体どんな道具なの?

足場工事の現場は多くの製品が足場を構築するために存在しています。
高さを設けるための鋼管はもちろんのこと、足場板など作業をするために欠かせない床も重要です。

 

しかし、足場工事を支える道具はそれだけではありません。
「番線」と呼ばれる針金も実は大活躍をしているのです。

 

ご家庭で使われる針金とほぼ同様ではあるのですが、一般家庭で使われる針金とは異なり、
足場の現場では番号によって太さをチョイスすることができます。

 

足場の現場ではさまざまな種類の建築材を結束したり、固定したりする必要があります。
必要に応じて針金の番号で太さを選び、適正な固定を行います。

 

番線は数字が大きければ大きいほど太いものになっており、
ご家庭では到底見かけないような極太の針金を使って足場の道具を固定することもあります。

 

番号によって太さが変わることから番線、という名称が足場の現場では広く使われるようになりました。

 

どんな番線を足場工事でどのように使っているの?

足場に使う番線にも色んな種類がありますが、実際に使う場合にはどのように使用されているのでしょうか。

 

例として挙げると、足場では人が上に乗って作業を安全に行うために足場板が設置されます。
足場板はただポンと置くだけでは大変期間なので、「はこ縛り」という固定を行います。

 

この際に単管に対して番線をくぐらせるような形で足場板をしっかりと固定します。

 

足場板は足場のメインと言っても過言ではありません。
番線で輪っかを作るように足場板を大量に固定していきます。

 

この際に番線にずれがあると足場板の固定にも影響するので、しっかりと揃えて固定します。
細やかな作業ですが人命を扱う作業ですので、しっかりと丁寧に行う必要があります。

 

この他にも足場の現場で使用する丸太を結束するためにも番線が使われています。
足場本体への固定にはよく12番が使われていますが、この他の番号が付けられた番線も積極的に使用されています。

 

最初は番号で指をさされても何が何だかわからない方も多いですが、
現場経験が長くなると番号と番線の太さが一致するのですぐに見極められるようになります。

 

番線の縛り方を具体的にピックアップ!

足場の現場では幅広く番線が活躍していると解説しましたが、
具体的にはどんな使い方なのかもう少し深く掘り下げてみましょう。

 

頻繁に使う1本締めとはどんなもの?

番線は足場工事以外の現場でも使われることが多いですが、1本締めが基本的な結び方と言えるでしょう。

 

番線は1本でもくるくると回して必要な固定を行えます。
1本締めの場合には細い番線では固定がぐらついてしまうことがあるので、太さの確認を行いましょう。

 

番線を固定したいものに対してぐるぐると時計回りに2回以上ねじり巻いていきます。
長くなった方は番線をカットする専用のカッターでカットし、シノと呼ばれる番線結束用の工具を使います。

 

結び目の右手において、シノに番線を巻きつけます。
最後に仕上げる様にシノ本体を撒いていくことで固定が強化されます。

 

シノの代わりにラチェットレンチを使うことも可能です。
シノは多くの鳶職人が使用する必須のアイテムなので、足場工事の現場にいると頻繁に利用します。

 

丸太足場の固定

足場の現場では丸太足場を固定(緊結)する際に番線が使われることがあります。
一本結びで細かい資材を束ねることとは異なり、丸太足場を強固に固定する必要があります。

 

番線を丸太に向かって斜めから差し込み、上と下にそれぞれくぐらせるように回していきます。
遠し終えたら最後にシノを挟ませるようにして仕上げて完成です。

 

番線の余剰が発生した場合、衣服に引っかかると転倒するリスクもあるので結び目にねじり込むか、
番線カッターでカットして処理を行います。

 

丸太足場の固定も一見するとテクニックが必要に見えますが、
的確にシノを使うことで力を入れなくても安定させやすくなります。

 

足場工事の初心者は最初に資材たちがどのように固定されているか、
観察を重ねながら訓練してみましょう。

 

足場の番線の素材はどんなものでできているの?

針金と同じような使い方をすることが多い番線ですが、実は厳密にいうと素材が異なっています。
番線は鉄製が基本ですが、力を入れなくても固定ができるようにしなやかさがあるのです。

 

このしなやかさは火入れを行ってから作っており、頑丈ながら柔らかいという特徴があります。
なまし番線とも言われているのですが、「焼きなまして作る」という工程からなまし、と呼ばれています。

 

通常の鉄やステンレスで作られる針金よりも複雑な結び目が完成できるのは
素材だけではなく工程にも工夫がなされているからです。

 

ただし、焼きなましによって作る番線は1つ弱点もあります。
それは「錆びやすい」ことです。

 

足場における番線は足場作業が完了後に解体するため、あまり錆の多い番線を見かけません。
しかし、その他の資材固定の現場で見られる番線は、結束後にそのまま置かれていることも多く
激しく錆びている場合があります。

 

番線には柔らかく頑丈に絞めるメリットはありますが、
長期間の放置は錆が発生しその他の資材に錆が付着してしまう、
結び目が劣化してしまうなどの症状を引き起こすため注意しましょう。

 

締めの作業は確実に!足場を安全に組立しよう

番線は足場において固定、緊結などの道具として重宝されていますが、
シノを活用して確実に固定を行うことが必須です。

 

わずかな浮きのような状態が資材に揺らぎをもたらし、足場の頑丈さを損なってしまう可能性があります。

 

低層の外壁塗装などでよく使われている単管足場の場合には固定方法が異なりますが、
丸太足場の基本は番線の使用です。

 

このように足場には種類も多い上、覚えなければいけない細かい作業がたくさんありますが、
番線の結び方や扱い方も現場において欠かせない専門知識です。

 

どの工程も命にかかわる重要な作業という意識を忘れずに、
しっかりと経験を重ねて安全に足場を組立てしましょう。

 

まとめ

この記事では足場工事の現場を細い線で支える番線について詳しく解説しました。
足場は建設現場の縁の下の力持ちとして、適正に・迅速に・確実に工事を行う必要があります。

 

番線の扱い方は最初苦労をしやすいですが、慌てずゆっくりと緊結に関する知識も身に付けましょう。

 

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