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足場に使われるエンドストッパーとはどのように使うの?

 

足場は遠くから眺めるとただの鋼管が積み木のように組み立てられているように見えますが、
さまざまな道具を使って組立てを行っています。

 

いわゆる仮設資材と呼ばれるものは多数存在していますが、
今回はその中の1つである「エンドストッパー」という資材に関してご紹介します。

 

エンドストッパーとはどのように使う資材?

建築資材にはいろんなものがあり、中でも足場に関する資材は「強度」が重視されています。
足場は人間が上に載って軽快に作業をする必要があるため、耐久性がとても重視されているのです。

 

一方で、「軽さ」も大切です。足場は住宅建築や公共物の建設などの高所作業時に使われていますが、
高所まで積み上げていくためには重すぎると作業が難航してしまいます。

 

また、万が一倒壊してしまったら、重さが仇となって大災害につながってしまう危険性もあります。
そのため足場に関する資材は強くて軽いものが主流です。

 

では、今回ご紹介するエンドストッパーとは一体どんな資材でどのような特徴があるのでしょうか。

 

手すりとして重要なエンドストッパー

足場で作業を行う際には「墜落防止」の対策を行う必要があります。
高所作業の上、資材を持ってウロウロすることもある足場は、
労働安全衛生規則に沿ってさまざまな安全基準が設けられているのです。

 

主に枠組足場などに使われており、足場の角などに設置されています。
手すりとしての役割がありますが、
エンドストッパーという名前にある通り落下区域を知らせる役割もあります。

 

エンドストッパーが設置されているところは床がないため、
これ以上は侵入しないように、というお知らせ機能も兼ねているのです。

 

エンドストッパーは長さの調整が簡単です。
蝶ねじを使えば簡単に調整ができるようになっています。

 

メーカーによって細かい違いはありますが、使い易い墜落防止の資材です。

 

根がらみとはどう違うの?

足場の資材の中にはエンドストッパーと類似した形状で「根がらみ」と呼ばれるものもあります。
パッと見た感じではほとんど同じものに見える人も多いでしょう。

 

しかし、実はちょっと根がらみとは構造は違っています。
使い方はエンドストッパーと同じなのですが、根がらみは伸縮ができるので、
色んなサイズにフィットさせることができます。

 

そのため用途は同じでも使い方には若干の差異があります。

 

足場にはどうして墜落防止が必要なの?

足場は危険な作業が続くためさまざまなルールが定められていますが、
どうしてエンドストッパーをはじめとする墜落防止の資材が導入されているのでしょうか。

 

ここで、足場と墜落防止の関係について詳しく解説します。

 

労働安全衛生規則と墜落防止

足場に関しての安全の規則はよく知られている
「労働安全衛生規則」に沿って運営されています。

 

足場の組立てや足場上の作業はどうしてもケガが絶えないことを背景に、
平成27年1月に施行が行われました。

 

これ以降足場に関してはいろんなルールが厳格化されたので、
現場経験が長い方には節目となった施行でもあります。

 

この際に墜落防止措置の充実も追加されたため、
現場では規則を遵守するために色んな措置が講じられるようになりました。

 

平成前半の年代と比べると足場の墜落は大きく減少しており、
手すりの設置や墜落防止のエンドストッパーは非常に重要な役割と果たしていると言えるでしょう。

 

特にエンドストッパーは禁止区域が明確にわかるため、
うっかり足を踏み外してしまうリスクを大幅に減らすことができます。

 

墜落防止にはエンドストッパー以外のアイテムも

足場の設置には墜落防止アイテムが多用されており、
先に触れたエンドストッパー以外のアイテムもあります。

 

代表的な墜落防止のアイテムは「ネット」で、足場に積極的に導入されています。
通称は落下防止ネットと言いますが、
万が一の落下時にネットで人や資材をキャッチできるだけの強度があるものです。

 

ネットに関しても設置に基準が設けられており、
現場の高さや隣接する建物との幅などに配慮しながら設置が行われています。

 

仮説の現場はなるべく人がケガをしないように最大限の配慮がなされているのです。
この他にも、労働安全衛生規則では安全帯の着用も求めています。

 

労働者自身の墜落防止も重要、ということですね。

 

足場の墜落防止を学ぶには

足場の労働安全衛生規則は平成27年に改正された旨に触れましたが、
具体的に墜落防止に関して学ぶための機会はあるのでしょうか。

 

足場に関しては「特別教育」を通して初期の段階から足場の作業方法に関する知識や、
足場に関係する法令、労働災害の防止に関する知識なども学ぶことになっています。

 

特別教育は任意のものではなく、労働安全衛生規則上で義務付けられているもので、
足場の組立てや解体などの作業に初めて従事する場合は必須の教育制度として運用されています。

 

足場の進化に合わせて現場も適応を

エンドストッパーは枠組足場や単管足場などに使用されていますが、
かつて主流だった足場の多くは現在労働者にとって小さい規格となってしまい
身長や体型にマッチしていない場合があります。

 

無理な姿勢で作業を行っているとせっかくの墜落防止装置も
機能が活かしきれずに墜落につながってしまう可能性があります。

 

墜落防止機能の資材を見直すことも重要ですが、足場を安全に運用していく際には
「次世代足場」と呼ばれるものを使っていくことも大切です。

 

現在の労働者に合った枠組足場が登場しており、
足場内の空間にゆとりが作られるようになりました。

 

また、資材の軽量化も進んでおり、より安全に足場の組立てができるようになりました。
古い資材を大切に使うことももちろん重要ですが、労働者の安全を守っていくためには
新しい職人が笑顔で働けるように足場の進化に現場も適応していくことが大切です。

 

墜落防止のために的確な現場の判断を

足場からの墜落防止のために労働安全衛生規則はもちろんのこと、
企業内でもさまざまなルールが設けられていますが、
近年は的確な現場の判断を求める傾向も強くなっています。

 

その背景には近年猛烈な強風を伴う台風の襲来が相次いでいるからです。

 

足場の倒壊は墜落防止以前に防ぐべき課題の1つのため、現場作業の判断の強化も必要です。

 

令和2年12月には
「足場等の安定性と安全ファクター及び強風対策に関する基本事項検討委員会」も設置されています。

 

強風時は適切に作業を中止し、安全を優先することが大切です。

 

まとめ

この記事では足場のエンドストッパーについて中心に、墜落防止などにも焦点を当てながら解説しました。

 

足場の運営は近年気候の変動なども踏まえてより適切に行うことが求められています。
エンドストッパーをはじめとする資材はもちろんのこと、
時には勇気ある決断も行いながら安全な現場運営を行いましょう。

 

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